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0番染色体

科学は全世界を照らす光である ― ルイ・パスツール

ぼくのかんがえたさいきょうの相互参照 on LaTeX

LaTeX

LaTeX には文書中に出てくる章番号や式・図表の番号など “連番” の登場する箇所に \label 命令でラベリングを行い,これを別の箇所から \ref 命令で参照する相互参照機能が備わっています.これは大変便利な機能で,数式の美しさと並んで「LaTeX のよいところ」としてよく取り上げられます.

しかし,そんな LaTeX の相互参照も使っていると(特に大きな文書を作成する際に)少々面倒さを感じる場面があります.一つは「文書内で一意性のあるラベル名を考えること」です.見出し・式・図表など文書内に登場するあらゆる番号に,何とも被らないラベル名をいちいち考えるのは案外骨が折れます.章ごとに異なる人が執筆を担当しているというような場合にも,ラベル名の衝突を防ぐには何らかの工夫が必要になります.

あるいは複数のラベル箇所を参照したい場合に何度も \ref 命令を並べて書かなければならないケースがあり得ます.式番号に (1) のような括弧をつける書式を利用している場合など,周辺の決まった書式や記号をいちいち入力するのは冗長ですし,それらをベタ打ちしていると,例えば原稿を書き上げてから式番号に括弧を付けない方針に転換した場合などに修正がとても煩雑です.

そこで,LaTeX オリジナルの相互参照機能を拡張して名前空間やスコープといった概念を導入し,さらに参照する番号の種類ごとに書式を柔軟にカスタマイズ可能とするパッケージを作ってみました.

github.com

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新しい ShiftIt のご紹介

Mac

今回は できる Mac OS X Advent Calendar 2015 の11日目の記事として投稿しています.昨日は turusuke氏 でした.明日も turusuke氏 の予定です.

Mac 用の画面分割アプリ ShiftIt をご紹介します.と言っても,既に丁寧に解説してくれている記事があります.

qiita.com

新規インストールに必要なことはすべて書かれているので,特に補足すべき新情報はありません.

……じゃあなぜ,こんな記事を書いてるのか? それは新しい ShiftIt の情報に対して古い ShiftIt の情報が多すぎて,前者が埋もれてしまっているからです.それも,記事自体が古いものは仕方ないわけですが,比較的最近書かれた記事であるにもかかわらず古い情報を提供しているアレな記事が複数あることに気付いてしまったので,こうして「新しい情報」を増やす必要があると感じました.

ということで,本稿では最新版の ShiftIt のインストール方法と諸注意,および古いバージョンを用いるとどのような不利益があるのかということについて述べていきたいと思います.

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TeXで簡単プログラミング♪

TeX LaTeX

今回は TSG Advent Calendar 2015 の7日目の記事として投稿しています.昨日は SECCON お疲れ様でした.明日は cookies146氏 の予定でした.
なお,本稿は必ずしも プログラミングサークル TSG 関係者向けに書いたというわけではなく,プログラムを書くすべての人を対象にしています.要するに,あらゆるプログラマ向けの TeX on LaTeX の入門記事(のつもり)です.

LaTeX で文書作成をする多くのユーザにはあまり馴染みがないかもしれませんが,TeX はプログラミング言語です.大事なことなので繰り返します.TeX はチューリング完全性を有する関数型プログラミング言語です.

にもかかわらず,実際のところ TeX 言語 *1 を使ってプログラムを書いたことがあるという人はそれほど多くありません.

確かに,TeX はそもそも「プログラムを書くこと」を目的に開発された言語ではなく,また表現能力にも限界があるのでリアルタイムに顔認識をしてメガネをかけるお洒落な人工知能鳴子をインターフェースとする画期的な音ゲーを開発するのに向いているとはとても言いがたいです.

しかし,理系であれば多くの人が文書作成に LaTeX を用いているはずなので,論文やレポート執筆時にするような「ちょっとした計算」であれば,LaTeX の編集画面から移動せずに計算ができるので非常に便利です.あるいは,普通の「文書を書くためのマクロ」であっても,多少の条件分岐やループ構造が使用できる方が,そうでない場合よりもずっと柔軟なものを作成することができます.さらに,「任意言語の課題」を TeX (on LaTeX) で解くと,ほとんどの言語で実装した人に対して「○○での実装は甘え」などと主張することができます(主張出来るだけです.因みに実行時間の話になると,まず勝ち目はありません.).

課題の TeX 実装はさておき,とにもかくにも TeX on LaTeX でちょっとプログラムが書けると何かと便利です.そして,その方法は意外と簡単です.本稿では,そんな TeX on LaTeX の基礎の基礎を解説し,さらに TeX on LaTeX を少しばかり拡張する拙作のパッケージを紹介した上で,いくつかの(ある程度)実用的なマクロを例に実践的な TeX on LaTeX プログラミングを提示することを試みます.

*1:単に “TeX” というと(どういうわけか)LaTeX と勘違いする人がいるので,LaTeX ではない素の TeX,特にプログラミング言語としての TeX を指す場合には “TeX 言語” と表記されることがあります.

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\relax の使い方 12連発

LaTeX TeX

今回は TeX & LaTeX Advent Calendar 2015 の2日目の記事として投稿しています.初日の昨日は ZR氏 でした.明日は p_typo氏 の予定です.

\relax はその名の通り「TeX をリラックスさせる」命令です [1] .もう少し具体的に言うと,\relax は「何もしない」命令です.そのため,(La)TeX のソース中の適当な箇所に \relax を書き込んでも,多くの場合何も起こりません.例えば

\relax ああ,\relax とても\relax 緊張\relax する.\relax

などと書いたとしても,まるで \relax など存在しないかのように「ああ,とても緊張する.」と出力されるだけです.

ここで初めて \relax の機能を知った方は「そんな命令が何の役に立つというのだ」と思われることでしょう.しかし,実際にはこれが大いに役立ちます.TeX 言語のコード中では \expandafter と並んでよく用いられているぐらいです(当社調べ).したがって,\relax は今年の Advent Calendar のテーマ「今さら人に聞けない "TeX" のキホン」にまさしく適合する話題です.

「TeX 言語? いやいや,私は普通の LaTeX ユーザなので……」と思ったそこのあなた! このページを閉じるのはまだ早いです.本稿のすべての項目とは言いませんが,いくつかの項目は(TeX 言語を扱わない)一般の LaTeX ユーザでも知っておいて損のない話です.特に,今後「簡単かつ実用的なマクロ」を書く可能性のある人にとっては是非知っておいて欲しい内容と言えます.いずれにせよ,本稿は「TeX 言語を一切使ったことのない人」でもわかるようになるべく丁寧な説明を心がけたので,最後までお付き合い願えると幸いです.

なお,本稿では「一般的な \relax の使用法」のみならず「\relax である必然性はないが,しばしば \relax が用いられる事例」や「絶対にこういう使い方をすべきでない」ものまでリストアップしています.こうした注意はその都度指摘していきますが,読者諸氏におかれましても,すべてを鵜呑みにすることのないよう注意してお読みいただければと思います.

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TeXで暗号化(3) バーナム暗号

TeX 暗号学

前回からかなり間が空いてしまいましたが,シリーズ「TeX で暗号化」の第3回です.

前回までの記事(第1回第2回)では,それぞれシーザー暗号とアフィン暗号を扱い,いずれも暗号化・復号化方法を示した後にそれらが比較的簡単に「解読」できることを TeX のコードを記しながら述べてきたわけですが,今回は絶対に「解読」できない最強の暗号・バーナム暗号を扱いたいと思います.

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