0番染色体

科学は全世界を照らす光である

ブログのデザインが新しくなりました

ブログを(見た目だけ)大改装しました.

以前のデザインは「黒背景で見にくい!」と各方面からクレームが付いていたことを受けての変更です.とはいえ,はてなブログのテーマストアから適当なテーマを探しだしてインストールし,ちょっと独自の変更を加えただけですが……

全体的に「白っぽく」なり,現代風のデザインにアレンジされたように思います.元々MathJaxなどの影響で軽くないブログでしたが,さらに少し重くなったかもしれません.まだあちこち改良が必要な気がするので(フォントの設定をなんとかしたい)気が向いたときに少しずつ手を加えていくつもりです.

批判や建設的なご意見は,コメントやTwitterで投げていただければ参考にさせていただきます.今後とも本ブログをよろしくお願いします.

TeXで暗号化(1) シーザー暗号

今回の記事では「TeXで文書を暗号化してみよう!」という"遊び"を紹介します.第一回の本記事では,極めて古典的な暗号であるシーザー暗号を扱います.

TeXマクロの紹介は東大TeX愛好会の企画今週のマクロでも行っていますが,向こうではTeX/LaTeXの使い方や発想を演繹して活用してもらうことをその主旨としているのに対し,本ブログではTeXを利用して何かをすることに主眼をおいた記事を書くことにしようと思います.要するに,こっちではTeXを使ってより"くだらないこと"に取り組んでみようというわけです.

なお,この記事の一部はTeX言語を扱ったことのある人向けに少々不親切な説明をしているので,難しいと感じた場合はその部分を読み飛ばして頂いても結構です.

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hyperref利用時の2つの注意点

LaTeXユーザーにとって有名なパッケージというものはいくつかありますが,hyperref.styはそうしたメジャーなパッケージのうちの一つに数えられるでしょう.hyperref.styはTeXから生成するPDFにハイパーリンクを埋め込んだり,PDFにしおりやプロパティ情報を付加することのできる大変便利なパッケージです.

しかし,hyperref.styはLaTeXの命令をあちこち書き換えるので「行儀の悪いパッケージ」などと呼ばれ,扱い方には少し注意が必要です.ここでは,そうした数多くの注意点のうち,私が解決に若干手間取ったものについて記録しておくことにします.

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【Mac】透過しにくいPNG

PNGといえば,JPEGと違い可逆圧縮で,GIFよりも圧縮率が高くライセンスの心配もないために現在では広く使われている画像形式ですが,その特長の一つに「透過設定が使える」というのがあります.

また,Mac OS標準のプレビュー.appは「(PNG画像で)範囲選択をしてDeleteキーを押す」だけで簡単に"透過PNG"を作成することができ,大変便利です.

しかし,実はすべてのPNG画像で簡単に透明色を利用できると思っていると痛い目に遭うことがあります.

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科学史の歴史

皆さんは「科学史」というフレーズをお聞きになったことがあるでしょうか?

説明などなくても意味はわかる言葉ですが,実際「科学史」という研究分野はあまりメジャーとは言えないように思われます.少なくとも,高校までのカリキュラムには「科学史」に相当するような内容はほとんど含まれていないといっても過言ではないでしょう.

ドイツの詩人ゲーテは「ものごとを知るということはその成り立ちを知るということである」という言葉を好んだといいます [4] .自然科学は「自然を知ること」がその目標の1つであるため,古来より自然の歴史(自然史)を研究してきました.また,科学史は究極的には自然科学を知るために存在すると言えるでしょう.

本記事では,「科学史」を知るために「科学史の歴史」を俯瞰してみたいと思います.

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