0番染色体

科学は全世界を照らす光である

【Mac】ChromeをSafariライクに使用する

Mac標準のインターネットブラウザは,言うまでもなくSafariです.私はMac OSの標準アプリケーションはどれも使い勝手が良いと思っているのですが,Safariもその例外ではなく,今月初め頃までは特に何の文句もなくSafariを愛用してきました.しかし,最近になって若干不都合に感じる点がいくつか生じるようになったので,試しに有名なインターネットブラウザGoogle Chrome(以下,Chromeと表記)に乗り換えてみたところ,設定次第で非常に使い心地がよくなるということがわかりました.

そこで本記事では,下に示すような基本コンセプトに沿って整えたChrome環境を簡単にご紹介していきたいと思います.

  • なるべくSafariと同じ使い方をしたい
  • ほとんどの操作をキーボードだけで行えるようにしたい
  • Chromeの軽快さを犠牲にしない

なお,以下では私のMacBook Air(OS X 10.9.5)で行ったことについて記述しています.OSのバージョンが異なる場合などには,必ずしも同様の操作で同じ動作を実現できるとは限らないことをご了承ください.

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生物系のためのLaTeX関連ツール

今回は TeX & LaTeX Advent Calendar 2014 の17日目の記事として投稿しています.昨日は CardinalXaro氏 でした.明日は ZR氏 (2回目)の予定です.

「 TeX/LaTeX 初心者大歓迎 」という言葉を真に受けて,勢いで参加してしまいましたが本当に良かったのでしょうか……なにはともあれ,今年のテーマは「このパッケージがスゴイ!」ということだそうですので,生物系のLaTeXユーザーという希少価値の高いポジションを活かして「生物系のためのLaTeX関連ツール」をいくつかご紹介することにいたします.

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THE CELL 第6版を購入 ― 第5版との比較

Molecular Biology of The Cell(通称:THE CELL,邦訳書名:細胞の分子生物学)といえば有名な分子生物学の教科書ですが,私はこれまで中3のときに購入した第5版(邦訳)を使用してきました.かねてから原書が欲しいとは思っていたものの,第6版が近々刊行されるということだったので,つい最近までその状況を長引かせていました.

そのような状況の中,この前の木曜日にみなとみらいのパシフィコ横浜で開催されていた日本分子生物学会の展示会場で来年1/12発売予定の第6版(原書/ペーパーバック版)を先行販売しているのをみつけたので,購入しました.

Molecular Biology of the Cell

Molecular Biology of the Cell

  • 作者: Bruce Alberts,Alexander Johnson,Julian Lewis,David Morgan,Martin Raff,Keith Roberts,Peter Walter
  • 出版社/メーカー: Garland Science
  • 発売日: 2014/12/02
  • メディア: ペーパーバック
  • この商品を含むブログを見る

第6版はまだ購入したばかりなので,あまり読み進められていませんが,現在時点で私が把握しているこの新しいTHE CELLの第5版からの変更点をまとめてみようと思います.

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【Mac】Maximaを快適に利用する

Maximaは有名なオープンソースの数式処理システムです.現在,最もよく使われている数式処理システムはおそらくMathematicaやMapleですが,これらのソフトウェアは主に大学や研究機関で使用される高額な商用ソフトウェアで個人購入には向きません [1].

一方,Maximaは無料であるにもかかわらず,高額な数式処理システムに引けをとらない高度な機能を有しており,多くの理系の人間にとっては非常に有用なソフトウェアです.今回は,このMaximaをMacで快適に利用する方法について説明します.

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TeXの魅力 ― TeXユーザの集い2014に参加して

先週の土曜日(11月8日)に TeXユーザの集い2014 なるイベントに参加してきました.参加者は百数十人程度で,ものすごく大規模な集会というわけでもなかったですが,非常に刺激的なイベントで得るところは大きく,参加して楽しかったです.

TeX( \rm\TeX)というのはずいぶんと古い組版ソフトウェアで,以前よりその古さや扱いの難しさを理由に,TeXを批判的にとらえた言説もネット等で多く見かけられます.

そんな時代でも,私自身は高校時代より現在までずっとTeXを愛好しているわけですが,よく考えてみれば私はこれまでその理由をきちんと明文化したことがなかったということに気づきました.先日はせっかく多くの「今なおTeXに魅力を感じている方々」にお会いできたわけですから,この機会に私の意見をまとめておくことにします.

そのあとに,TeXユーザの集い2014 に参加した感想と現在の私自身の取り組みについて簡単にご紹介しようと思います.

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